MASALAH PEMBELAJAR BAHASA JEPANG PADA PEMAHAMAN ARTI VERBA GABUNG [-DASU] DAN [-DERU]
DOI:
https://doi.org/10.33558/makna.v2i2.793Abstract
複合動詞は語彙の中でも習得が困難な項目の一つであることが指摘している。インドネシアでの学習者は複合動詞の意味理解にどのような方略を用い、どのように接近しているのかについては明らかにされていない。またその困難点についてもまだ十分な知見が得られているとはいえない状況にある。この研究はこれらの点を探ろうとする探索的な試みである。たとえば:
1「読む+取る(yomu ‘membaca’+toru’mengambil’)」à「読み取る(yomitoru)」 読んで内容を理解するとことという意味である)
2「食べる+歩く(taberu’makan’+aruku’berjalan’)」à「食べ歩く (tabearuku)」(土地の名物やうまい物をたべてまわることという意味である)具体的には最も生産性が高いとされる後項動詞「~だす」「~でる」を取り上げる。「~だす」と「~でる」は、方向性を表す一群の後項動詞グループに属しているが、その意味や用法は割に単純で、外国人学習者にとっては理解しやすい類の複合動詞といえよう。問題になるところがあるとすれば、それは「~だす」に「外部への移動」と「動作・作用の開始」二つの大きな意味があり、インドネシア人学習者には形の上でどちらか見分けにくいという点であろうか。たとえば:
3.「抜く+出す(nuku‘mencabut’+dasu mengeluarkan’)à「ぬきだす(nukidasu)‘menghunus’」
3’「ぬける+出す(nukeru’lepas’+dasu mengeluarkan)」à「ぬけだす (nukedasu)‘meninggalkan’」.
3”「ぬく+出る(nuku’mencabut’+deru’keluar’)」à「ぬきんでる (nukinderu)‘menonjol/jauh lebih maju’」.
後項動詞「~だす」「~でる」結合する複合動詞20語を調査項目とした。調査結果、22語に対する意味理解方略は対外「V1の意味にV2の意味を足す」という意味ものであった。しかし「V1+V2」方略はかならずしも成功するものではなく、「抜き出す」「ぬきんでる」のように「V1+V2」方略が使えない語の場合、習得は困難であることが分かった。「~だす」と「~でる」の複合動詞について簡単にまとめてみたい。(1)意味的対応について. (2)「~でる」と、移動の意味の「~だす」がどんな語と結合するか、おおまかに言うと、「出現」、「顕在」に関わりのある語、移動の様相、方法、目的に関わりのあるごである。「~でる」の項でほとんど自動詞である。移動の意味の「~だす」はほとんど他動詞と結びつくが、自動詞と結合し、できあがった複合動詞も自動詞になる。